はては「ノックダウン」「ロックオン」「シャットダウン」
ロックアウト以外にもSNSでは、やはりよく似た「ロックアップ」と言ってしまったり、はては「ノックダウン」「ロックオン」「シャットダウン」と間違えたりと、降ってわいてきた新語に人々は戸惑いを隠せない。
さて、「ロックダウン」について「ロングマン英英辞典」には、こんな解説がある(オンライン版 、原文は英語)。
「中にいる人々を危険から守るため、建物内のドアをすべて施錠する状況」
たとえば、銃撃事件が起きた後、学校が生徒を守るために「ロックダウン」状態に入る――といった使い方だ。対する「ロックアウト」だが、基本的な意味は「締め出す」。特にカタカナ言葉で「ロックアウト」といった場合は、労働争議の際、経営者側が、労働者が働くことができないように工場や店を封鎖し、締め出してしまうことを指す。
その違いは、英語圏にもピンと来づらい人がいるようだ。実際に米国には「ロックダウンVSロックアウト」というタイトルで、両者を比較しているウェブページがある。このページの説明に従うなら、
「建物内にいる人の視点から考えてください。『ロックダウン』の場合、建物内のあなたは今いる部屋や場所を離れることはできません。一方、建物内のあなたは、侵入してくる可能性のある相手を、建物から『ロックアウト』しているのです」
ちなみに「ロックアップ」は、「鍵をかける」「閉じ込める」。転じて「留置場」という意味に。日本でも「監獄レストラン」とをうたった「ザ・ロックアップ」という店舗がある。