5G、各社比較で見えてきたこと 当面は「ベータ版」と思っておいた方が...?

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ソフトバンクは「7都府県の一部」から

   さらに翌日、3月27日には、ソフトバンクの5Gが始まった。当初はスマホ4機種で、速度は下り2.0Gbps、上り103Mbps。サービス開始から4日後、3月31日時点のエリア(予定)は、東京都、千葉県、石川県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県の一部に限られている。ソフトバンクの特徴は、ほかの2社のように5G専用プランを設けず、従来プランに「5G基本料」1000円を加える点にある。8月までは、加入から2年間の「5G無料キャンペーン」も行われている。

   三大キャリアの後を追う楽天モバイルも、6月から自社回線(MNO)での5G開始を計画中だ。3月24日にはNECと共同開発した無線機の量産開始も発表され、準備を着々と進めている。4Gサービスでさえ本格開始前ということもあり、5Gの詳細は未発表だが、4Gはひとつのプラン(Rakuten UN-LIMIT、月々2980円)しか用意していないことを考えると、5Gもわかりやすい形になる可能性は高い。

   それぞれを比較してみると、いずれもまだ「オプション」のような位置づけに感じられる。従来の4Gにプラス500〜1000円程度の料金設定で、当初エリアも広いとは言えない。4月8日開始の楽天モバイルMNOは、4G向け「UN-LIMIT」の1年間無料を打ち出し、「正式サービスの実質1年延期なのでは」との指摘も出ているが、各社5Gもまた同様に、当面はベータ版と思った方が良いのかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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