アルゴリズムで野菜を大量生成
若手技術者に農業分野へ興味を持ってもらうための工夫も進む。プラスプラス(岩手県盛岡市)は、仮想空間の農園で農業用ロボットの挙動を開発できるシミュレーター「Smart3tene(スマート・ミテネ)」の開発を進めている。同シミュレーターは3DCGで表現した仮想空間に、アルゴリズムを使って樹木や果実、野菜を大量に生成した農園を再現する。仮想のロボットを使って摘果や収穫をシミュレーションすることで、ロボ開発の効率化やコスト削減につながる。農業分野での同様のシミュレーターは珍しいという。
同システムは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の若手技術者にもスマート農業を知ってもらうため、仮想空間内のロボットを擬人化して、作業状況を確認できる機能を搭載した。同社は「若い技術者にもスマート農業を認知してほしい。幼い頃からアニメーションが身近にある若手技術者にリーチできれば」と期待を込める。