コミケ中止で「カタログ買って応援」→Amazon売れ筋1位に

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   新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京ビッグサイト(東京都江東区)で2020年5月2日〜5日に予定していた「コミックマーケット98」の開催が中止された。

   3月27日に公式サイトへ掲載された、コミックマーケット準備会の発表文によると、1975年の開始以来、開催そのものの中止は初だとしている。

  • 東京ビッグサイトは国際放送センター(IBC)に予定されている
    東京ビッグサイトは国際放送センター(IBC)に予定されている
  • 東京ビッグサイトは国際放送センター(IBC)に予定されている

「心はいつも皆さんと共にあります」

   準備会は3月15日の時点で、開催に向けて準備を進める一方で、「中止または延期を含め、通常と同様に開催できないという判断をせざるを得ない可能性」を示していた。しかし、政府や東京都による「大規模イベント」などの自粛要請が続くなか、3月19日の専門家会議の提言なども考慮し、中止の結論に至った。

   コミケは「同人誌を中心として、すべての表現者を受け入れ、継続することを目的とした表現の可能性を広げるための『場』である」を理念に掲げる。開催中止は苦渋の決断だったとして、

「コミックマーケットという『場』の維持に努める以外、今、私たちにできることはほとんどありませんが、心はいつも皆さんと共にあります。今後も可能な限り、開催の継続に向けて努力を続けていきますので、参加者・関係者の皆さんには、ご理解・ご協力をいただけますと幸いです」

としている。

「買って残して後世に語り継ぐでもいいな」

   4月11日には『コミックマーケット98カタログ(冊子版)』が発売予定だが、すでに印刷・製本工程にあるため、そのまま発売する。準備会は「コミックマーケットの継続に対するご支援・ご協力という意味」での購入を呼びかけた。

   これに呼応するように、

「少しでも支援になれば......と思ってコミケのカタログ予約した」
「多分コミケカタログ98は買って残して後世に語り継ぐでもいいな」
「何年も参加できてないけど、今回の幻のコミケカタログは、せめてもの支援で買いたい」

といったツイートが相次ぎ、Amazon.co.jpの「本の売れ筋ランキング」では、28日17時30分現在で1位となっている。

   会場である東京ビッグサイトをめぐっては、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の国際放送センター(IBC)などに使用する予定だが、五輪の開催延期が決まったことで、利用日程が流動的になっている。

   J-CASTニュースが25日、東京ビッグサイトの広報担当者に取材した時点では、今後のスケジュールは全くの未定で、東京大会組織委からもなにも連絡は来ていないとの回答を得ていた。

   また、コミックマーケット99は、コミケ98のカタログ上では20年12月29日〜31日開催としていたが、コミケ準備会は期間・会場が確定した段階で、改めてウェブサイトなどで告知する。オリパラ開催延期にあたっては、政府や東京都、関係各所に対して「同人誌即売会をはじめ展示会会場を必要とするすべての人々への十分な配慮を、強くお願いする次第です」と公式サイト上で要望している。

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