新型コロナウイルス問題への経済対策として自民党が「お肉券」や「お魚券」の発行を検討していることを受け、ツイッターではこのほかにも様々な券を発行されるのではないかと話題になっている。
なかでも話題になっているのが「DJ券」。この言葉は2020年3月27日夜ごろから広まり始め、28日6時ごろにはツイッターのトレンドワードになるなど、多くの注目を集めている。
「パーティーの消費を喚起する『DJ券』発行も検討」
事の発端は2020年3月26日放送の情報番組「FNN Live News days」(フジテレビ系)の1場面を切り取った画像がツイッター上で出回ったことによる。
放送では、訪日外国人の激減を受けて和牛などの消費が落ち込んでいること、魚介類の消費を促すことから、自民党内で「お肉券」と「お魚券」の発行を検討していると報道。その際、右上には「『お肉券』に加え『お魚券』も検討」、下部に「魚介類の消費を喚起する『お魚券』発行も検討」とテロップが出た。
そしてこの場面の「○○券」の部分が改変され、
「『お酒券』に加え『VIP券』も検討」
「パーティーの消費を喚起する『DJ券』発行も検討」
という文面になったコラージュ画像が、Twitterを中心に拡散。お肉券、お魚券が実際に検討されているだけに、この画像を信じ込むユーザーも少なくないようだ。
「そのうち出ても不思議じゃない」
「DJ券」が広まってしまった1つの要因として、お肉券やお魚券の発行という構想自体が、国民にとって意外かつ衝撃的だったことが考えられる。現にツイッターでは、
「『DJ券はコラで、本当はお肉券です』と言われても『お肉券は現実なのか』という悲しみしかない」
「まあ現実でお肉券の案が出てるんだから、そのうち出ても不思議じゃないよね」
「元々が大喜利みたいな状況なので情報の精査が大変」
といった声が寄せられている。
ツイッターではDJ券のほかにも、同様のニュース番組を使った合成画像や、その他の報道をきっかけに様々な券が発行されるのではないかとの憶測が出ている。
例えば、先ほどの画像にあった「お酒券」や「VIP券」。メロンの価格が低下していることから「メロン券」が発行されるといった投稿もある。現時点でメロン券の発行は検討されていないが、価格の低下は各メディアが報じているため、信じ込んでしまう人もいるのだろう。
そのうち「野菜券」や「果物券」も出てくるのでは...といった声もあり、経済対策を巡って大喜利状態が繰り広げられている。