新型コロナウイルスの感染拡大によりマスクを求める客が薬局に押し寄せ、トラブルになるケースが相次いでいる。
東京都内のサンドラッグでは2020年3月27日午前、マスクの販売をめぐって警察官が出動するほどの騒動となった。
4時間前から並んだ客が「入荷したのに」
同店舗では同日、マスクを入荷したとみられるものの、販売しない方針だとしたことに不満を持った客らが店頭に集まる騒ぎとなった。
この日は開店4時間前の6時ごろから並んだ客もいたという。マスクが入荷される様子をスマートフォンで撮影した客もいた。客からは「入荷したのになぜ売らないのか」との声があがった。
同店舗では開店時間の10時ごろ、店員が「平日は店員の数が少なく、安全が確保できないため今日はマスクを販売できない」と客に説明。しかし在庫があるのに販売しないことに納得できない客は少なくない様子で、高齢の男性が店員に詰め寄る場面もあった。
この間、開店時間の直前に複数人の警察官が店舗に到着。推移を見守るとともに、店側に話を聞くなどしていた。
この騒動について、11時にサンドラッグ本社に問い合わせたが「まだ認識していない。他の店舗ではそのようなことは発生していない」と回答があった。