「コロナウイルス」商標出願 無関係とみられるが...社長「将来的な使用を計画」

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   新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「CORONA(コロナ)」「CORONAVIRUS(コロナウイルス)」の文字商標が出願されている。

   出願した会社経営者の男性は、将来的な使用などを見込んでいるというが、専門家は「審査に入らず却下処分になるでしょう」と話す。

  • 新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真 (国立感染症研究所提供)
    新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真 (国立感染症研究所提供)
  • 新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真 (国立感染症研究所提供)

過去には紅白、アナ雪も

   出願したのは、大阪府にあるベストライセンス社の上田育弘社長。2020年2月20日に出願された。3月20日に特許庁のデータベースで公開され、現在は「審査待ち(方式未完)」となっている。

   上田氏と会社の名前をデータベースで調べると、8500以上の出願履歴が見つかった。「8Kテレビ」「紅白歌合戦」「アナと雪の女王」など、同社と関係ないとみられるものばかりで、確認できた範囲ではほぼ全てが「審査待ち(方式未完)」だった。

   商標問題に詳しい弁理士は、J-CASTニュースの取材に「これらの出願は所定の料金が払われていません。『方式未完』とはそれを意味します。今後も支払われることはないと思いますので、審査に入らず却下処分になるでしょう」と指摘する。

   出願料は1件あたり少なくとも1万2000円で、支払いがないと半年ほどで取り消される。特許庁の担当者は「この方は、支払われないでこのまま却下処分されるのが続いている」と取材に明かす。仮に支払いがあった場合、「基本的には審査をしてみないとわかりませんが、商標を使用する蓋然性が低ければ登録にはならない」という。

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