「買い占め映像」に批判相次ぐ 「マスコミが煽るから買いだめが酷くなる」との指摘も

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猪瀬・元都知事も厳しい注文

   「あさチャン!」では、「冷静な対応が求められています」とアナウンスし、買い占めに対して「もうちょっと考えてほしい」とする街の人の声を紹介した。また、「グッド!モーニング」では、「需要が増えても、すぐに商品の入荷を強化して補充するため、買いだめする必要はなく、あくまでも冷静に買い物してほしい」とする大手スーパーの話で締め括っていた。

   しかし、こうした注意喚起をしたところで、映像などを流せば結果として煽ってしまうとの異論も絶えない。

   ネット上の騒ぎを受け、著名人からも、テレビなどの報道のあり方について、様々な意見が出ている。

   元東京都知事の猪瀬直樹さんは、「テレビは買いだめを煽るような表現をするな!デマ・風評を抑えるのが公共の電波の役割だ」とツイッターで厳しい注文を付けた。

   ITジャーナリストの佐々木俊尚さんは、「スーパーなどで買い占めが起きたとしても、マスメディアは報道すべきではないし、SNSでも拡散するべきではない」「増幅効果が起きてしまう」とツイッターで述べた。その理由として、「多くの人はデマに惑わされてるのではなく、『デマが出回ってるから、念のため買っておこう』と判断していることが多い」「そこでいくら『買い占めは控えましょう』と言っても逆効果になるばかりです」と説明している。

   一方、元新潟県知事の米山隆一さんは、佐々木さんの意見を引用して、「そんなことしたら、情報を知っている人だけが買い占めたり、口コミで却ってパニック買いが殺到したりしてよりひどい結果になります」と反論した。そして、「マスコミの情報伝達は時に望ましくない結果をもたらしますが、多くの場合それが無いよりはずっとましな事が殆どです」としている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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