新型コロナウイルスへの感染が判明し、現在都内の病院で治療を受けているタレントの志村けんさん(70)が台湾・香港をはじめとする中華圏でも大きく報道されている。
「喜劇の王・志村けんが新型肺炎に」
2020年3月25日、日本のマスコミに感染の事実が報道されると、台湾の大手ニュースサイト「三立新聞網」「Yahoo奇摩(台湾版ヤフー)」「EBC東森新聞」、香港の「Yahoo雅虎香港(香港版ヤフー)」が続々と記事を掲載。「日本の芸能人初の感染」「喜劇の王・志村けんが新型肺炎に」といったタイトルで速報を打ち出した。
中でも「三立新聞網」は、午前6時51分に第一稿を掲載、その後9時44分に加筆を行うというリアルタイムな情報を提供している。通常、国外のニュースは公開までタイムラグがあることが多いのだが、日本での初報が深夜であったことを考えても異例の速さと言えるだろう。現地のテレビニュースでも朝から志村さんについて報じられたことから、関心度の高さがうかがえる。
冠番組「志村けんのだいじょうぶだぁ」(フジテレビ系)などが台湾で長年字幕付きで放送されているほか、2002年には俳優の金城武さんと「日本アジア航空」のCMに出演し、台湾観光を楽しむ姿が好評を得た志村さん。近年では「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)での活躍も注目され、中華圏での人気は絶大とも言える彼の新型コロナ感染に、ショックを受けるファンの数は計り知れない。
病状なども都度ニュースに
ツイッターやフェイスブックでは「志村さんは永遠に私の憧れ。早く良くなって欲しい」「なんてこった! 無事でいてくれ!」「頑張れ...どうか回復して欲しい」「どうしよう、涙でてきた」と悲痛な叫びがあがっている。1月下旬からいち早く新型コロナウイルスを危険な病だと認識していた中華圏の人々にとってこの知らせは衝撃的だったのだろう。
「志村さん、頑張って!」「志村先生が早く退院できますように」といった激励が、現地のテレビ局や新聞社の公式アカウントからも多数見受けられた。
現在も各媒体では志村さんの病状や感染源はどこだといった報道が噴出している状態だ。
「喜劇の王」「笑いの神様」と評される彼の一日も早い回復を、アジア諸国も強く願っている。