IOCバッハ会長は「夏を含めてすべての選択肢がある」
すでに男女14階級のうち13階級が代表に内定している柔道は、最終選考会となる全日本選抜体重別選手権を4月4日から福岡国際センターで無観客開催する。予定通りに実施されれば14階級が出揃うことになるが、一方で全日本柔道連盟は代表再選考の可能性を否定していない。1年程度の延期が決まったことで、内定している代表が白紙に戻る可能性もあり、ここでも新型コロナウイルスの影響が暗い影を落とす。
東京五輪の1年程度の延期が決定したことにより、各競技団体が五輪予選のスケジュール調整に追われるなか、IOCのトーマス・バッハ会長は25日、東京五輪の新たな日程について「夏を含めてすべての選択肢がある」と話した。開催時期に幅を持たせるバッハ会長の発言が、現場をより混乱させているという。
東京五輪に選手を送り出す競技団体の関係者は「代表がまだ決まっていない団体は、予選の日程をいつに設定していいのか困惑している。正式に日程が決まらないと、予選のスケジュールも決められない。代表が決まった団体も1年のスライドなら改めて代表選考をするところも出てくるでしょう。延期が決まったのは良いことですが、その先を早く決めていただかないと動きようがない」と話した。