東京都は2020年3月24日、健康食品に関する調査結果を公表し、インターネット上で不適正な表示や広告を行っていた商品は、調査対象の86品すべてで該当した。「免疫力を高める」「風邪の予防に」などと、医薬品的な効能効果をうたった商品が目立った。
都は「健康食品の利用の前は、表示・広告をよく確認してください」と注意を呼びかける。
「健康被害につながることがあります」
調査は2019年5月~20年3月の期間、薬機法や景品表示法、健康増進法などの法令に違反する可能性が高い125品目を対象に実施した。このうち、39品は都内の店舗で、86品はインターネットなどで販売されていた。
店舗では、39品中30品で不適正な表示や広告が見つかり、ネットでは86品すべてが該当した。
商品群別では、「免疫力を高める」「風邪の予防に」などとうたった「免疫力増強」群が54件と最多で、「美白・美容・美肌」群、「抗糖化・エイジングケア」群が46件と続く。
都は18年度に、「1か月で-〇kg」「シミが薄くなった」などと誇大な効果効能を宣伝していた健康食品・化粧品のインターネット広告が318件あったとし、292の事業者に改善指導をしている。
今回の調査を受け、都は「健康食品の利用の前は、表示・広告をよく確認してください」「健康食品の長期・大量使用等により健康被害につながることがあります」と注意を呼びかけている。