「コロナ世代」じわじわ広まる 影響直撃の学生、新社会人など...新聞投書にも

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   自分たちは「コロナ世代」とか言われるのかな?――新型コロナウイルス問題の広がりを受け、「コロナ世代」という表現をツイッターで見かける機会が増えてきた。ネット上にとどまらず、新聞投書にも登場した。有名バンド、氣志團の綾小路翔さんもツイッターで、特殊な状況下での卒業式を迎えた世代を応援する文脈で発信している。

   ただ、言葉のイメージにはバラつきがある。よく知られている「(就職)氷河期世代」を念頭に置いたような新卒・入社組を指す人がいるかと思えば、学生をイメージしたり、「(今後の到来を予想する)新ベビーブーム世代」といったニュアンスで使ったりしている。利用される文脈も、同世代として連帯を呼びかける前向きなものから、一括(くく)りにして語られることに反発するものまで様々だ。

  • 卒業、おめでとうございます
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中学生から「私たち『コロナ世代』は...」

   2020年春の卒業式シーズンは、屋外形式にしたり、在校生抜きの式典にしたりと多くの学校で例年とは異なる形で行われており、中止になった学校もある。2月末に安倍晋三首相が、3月初旬からの小中高校の一斉休校を要請したことを受けた措置だ。

   朝日新聞の3月22日付朝刊(東京本社版)声欄には、

「『コロナ世代』 一歩を踏みしめて」

   の見出しで、このほど卒業式を迎えた福岡県の中学生からの投書が載った。新型コロナの影響で「短縮されてしまった」が、「一生忘れられない宝物」となったと報告。突然の一斉休校要請の影響を受け、悲しくなる点もあったが、「一日一日を大切にしよう」と心から思うようになったとして、「全国の卒業生の皆さん」に呼びかけ、

「私たち『コロナ世代』は支え合いながら、明日への一歩を踏みしめていきましょう」

   と締めくくっている。

   こうした、「特殊状況下での卒業式」という共通の思い出を有する世代を「コロナ世代」と呼ぶ使い方は、ネット上でも見受けられる。氣志團の綾小路翔さんも24日、小学校の卒業式を迎えた子供をもつ親からメッセージを求められ、

「もしかしたら『悲運のコロナ世代』とか『伝説の令和元年度卒業組』とか呼ばれるかもしれないね」

   と、「コロナ世代」の表現を使って前置きし、

「これを経験した彼らヤング・ゼネレーションが、新しい時代を切り拓く。未来は明るいね。おめでとう」

   と前向きな応援メッセージを贈った。

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