マスクやめた北朝鮮の軍幹部たち 新型コロナもう「見て見ぬふり」しかない?

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4月10日には687人が集まる「最高人民会議」が...

   朝鮮日報は、こういった状況について、専門家のコメントを交えながら、

「対北朝鮮制裁とコロナ事態で経済難に苦しむ北朝鮮が、コロナをめぐる事態の長期化に備えながら、不安な民心をなだめるために幹部のマスクの着用を禁止したという指摘も出ている」
「コロナをめぐる状況が安定したのではなく、(幹部のマスク着用が与える)副作用が大きすぎるとみると、意図的に状況を小さく見せるためにマスクを脱いだ」

などと分析している。「見て見ぬふり」路線だとも言え、それは北朝鮮当局の意思決定にも透けて見える。例えば3月20日には、国会にあたる最高人民会議を4月10日に召集することが発表されている。全国に687人いる「代議員」が、一堂に会することになる。

   ただ、国民に対する締め付けは引き続き厳しい。3月21日の労働新聞の記事では、南東部の江原道川内郡で、一部の幹部が「私たちの社会の健全で戦闘的な生活気風と外れる」形で「職務怠慢」と「飲酒放蕩行為」が行われ、批判のための会議が行われたことを伝えている。党幹部の不祥事が、ここまで具体的に伝えられるのは珍しい。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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