気象庁「ひまわり8号」の地上システムやスパコンに障害

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   気象庁の静止気象衛星「ひまわり8号」の地上処理システムと、スーパーコンピューターシステムに、2020年3月24日早朝に障害が発生し、12時ごろ復旧した。

   気象庁の発表によると、4時20分ごろからひまわり8号の地上処理システムの一部機器に、6時13分ごろからスーパーコンピューターシステムに、それぞれ障害が発生し、一部の観測資料の配信に遅延や欠落が発生した。いずれも12時ごろに復旧し、ひまわり8号の衛星本体に異常はない。原因はスーパーコンピューターシステム内のネットワーク機器の障害によるものという。

   観測部気象衛星課によると、ひまわり8号の地上処理システムの不具合により、観測データなどから算出して気温や天気の分布を示す推計気象分布について、晴れと曇りが表示できなくなっていた。推計気象分布は気象庁のウェブサイトで公開されている。

   予報部業務課によると、スーパーコンピューターシステムでは、大気現象をシミュレーションし予測を行うプログラム(数値予報モデル)などによる計算に障害が発生したものの、障害発生直前の観測資料を使って予測を行うことができ、気象情報や天気予報などの情報発表に影響はなかったという。

   過去の事例では、スーパーコンピューターシステムは2019年2月に、地上処理システムは11月に、それぞれ障害が発生している。業務課によると、地上処理システムの計算には、スーパーコンピューターシステムを通して行われるものがあり、ネットワーク機器の障害により今回両システムに不具合が発生したという。

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