いずれも外国人観光客が目立つ列車・路線
先ほど紹介した「はるか」、「みやこ路快速」、嵯峨野線の改正にはある共通点がある。それは外国人観光客が目立つ列車、路線であることだ。たとえば土休日の日中に嵯峨野線に乗ると、乗客の半数近くが外国人観光客ということも珍しくなかった。JR西日本は多くの外国人観光客が利用する時間帯を狙って輸送力増強を行ったと考えられる。
しかし、新型コロナウイルスの影響により外国人観光客は激減。3月14日に天王寺駅で「はるか」を見かけたが、車内は空いていた。しばらくは輸送力増強の効果を発揮する場面はなさそうだ。
いずれにせよ、事が落ち着いたら再び多くの外国人観光客が来ることは十分に考えられる。今だからこそ「準備期間」と捉え、乗客が戻る日に備えるのも悪くはないだろう。
(フリーライター 新田浩之)