五輪イヤーに結果を残せていない球団は...
巨人の監督でいえば、長嶋茂雄終身名誉監督が夏季五輪イヤーで3度のリーグ優勝を達成している。「五輪通」として知られる長嶋氏は、夏季五輪イヤーに4度、チームの指揮を執り、1976年、1996年、2000年とリーグを制し、00年は日本一の座についた。原監督が今シーズン、リーグ優勝を果たせば、長嶋氏と並んで五輪イヤー「V3」となる。
夏季五輪イヤーに驚異的な強さを見せる巨人に対して、セ・リーグで結果を残せていないのがDeNA(大洋、横浜ベイ時代を含む)だ。夏季五輪イヤーでのリーグ優勝は1度のみで、6度の最下位はリーグワーストだ。また、ヤクルトも夏季五輪イヤーでの成績が芳しくない。夏季五輪イヤーの最下位は1度だけだが、4度のAクラスに対して、13度のBクラスを経験している。
今シーズンのセ・リーグは絶対的な強さを誇るチームが不在で混戦が予想される。リーグ連覇を狙う原巨人も先発陣の故障が相次ぎ、開幕ローテーションが固まっていないのが現状だ。そのような中で、若手の鍬原拓也投手(23)の好投や、昨シーズン不調に終わった中島宏之内野手(37)が好調をキープしているなどの明るい材料もある。ペナントレースは何が起こるか分からないが、夏季五輪イヤーのデータは原巨人の優位を支持している。