鳩山元首相の「正論」、「テレ東緊急特番並みにレア」!? 香川県ゲーム条例への苦言に反響が

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   鳩山由紀夫・元首相のツイート内容に対し、「(珍しく)正論だ」とネット上で驚きの声が広がっている。香川県議会が、子どものゲーム利用時間に目安を設ける条例を全国で初めて可決・成立させたことを受けたツイートで、過去に香川県議の海外視察が「観光」と批判を集めた点を指摘し、「子どもたちより前に自らを律するほうが先決ではなかったか」と痛烈な皮肉を放ってみせた。

   この条例問題をめぐっては、以前から疑問や不満が多く寄せられていた。今回のツイートに対し、「鳩山さんがまともなこと言うなんて、テレ東が放送内容を変更して緊急特番組むくらいレアなのでは」といった反応が相次いでいる。

  • 鳩山由紀夫元首相(2015年撮影)
    鳩山由紀夫元首相(2015年撮影)
  • 鳩山由紀夫元首相(2015年撮影)

県議らに対し「自らを律するほうが先決ではなかったか」

   鳩山氏は、香川県議会による条例可決の翌日(2020年3月19日)、ツイッターで、

「(略)我が家もかつてゲーム好きの息子に1時間までと約束させたことがある。基本は家庭で決めることだ」

   と自身の体験に触れた上で、

「香川県議会は3年前税金で海外旅行して殆ど遊んでいた過去をお持ちだ。子どもたちより前に自らを律するほうが先決ではなかったか」

と指摘した。

   同条例の制定に向けた動きをめぐっては、以前から懸念の声が出ており、たとえば朝日新聞の社説は1月23日段階で「香川ゲーム条例 危うい規制、再考を」の見出しで再検討を促していた。その後、調整過程での細かい文言の変更を経て今回、可決・成立。その翌日紙面(東京最終版、朝刊第2社会面)でも、朝日新聞は「『学力低下の根拠は』『家庭に介入』疑問の声も」との見出しで、懸念が指摘されていることを報じた。成立当日の3月18日には、脳科学者の茂木健一郎氏もツイッター(関連の第2投稿)で

「ゲーム利用時間制限とか、ゲーム禁止とか、意味がわからない」

と苦言を呈していた。

   こうした批判や疑問の声はネット上でも根強くある中、今回の鳩山氏ツイートを目にして賛同した人からは、

「『鳩山由紀夫に批判されるレベルの香川県』ってひどすぎてやばいな」
「香川県議会、鳩山由紀夫に正論を言われてしまうwまぁそんくらい酷いってことだけど(略)」

   といった指摘が相次いだ。中には、「大事件があり他局が特番を組む中でも、予定通りドラマや映画などを粛々と放送する」とのイメージが浸透しているテレビ東京を引き合いに出し、

「鳩山さんがまともなこと言うなんて、テレ東が放送内容を変更して緊急特番組むくらいレアなのでは」
「鳩山由紀夫がまともなこと言うのって テレ東が緊急報道特番やるぐらいのヤバみがあるな」

と、その驚きを表現する人もいた。

   従来、「鳩山氏の発言」に対する反応と言えば、ネット上の個人による発信のみならず、一部メディアからも「妄言」呼ばわりされることが珍しくない。

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