消費者の「脳活動」測定で購買意欲など分析 凸版印刷が調査メニュー提供始める

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   凸版印刷が消費者の脳活動を測定して潜在意識を分析する調査メニューを提供すると2020年3月17日に発表した。

   消費者インタビューや、視線の動きを記録する「アイカメラ」といった従来の調査手法に加えて、脳活動計測装置の提供など、脳科学の知見と計測技術を強みとする「NeU」(ニュー・東京都千代田区)の協力の下、直感的な感覚や無意識的な反応の定量化・可視化を実現するという。

   調査メニューでは、バイザーのような携帯型脳活動計測装置(HOT-2000)をモニターの頭部に装着し、思考・創造・意思・計画などを司る前頭前野の購買行動時の活動について脳血流から「注目」・「思考」の2指標で測定を行い、アイカメラで取得した消費者の視線データと合わせ、何を見てどのような反応を示したのかを解析する。

   凸版印刷広報部によると、「注目」は売場や商品に対し興味を抱いたかどうかを「見た」際の前頭前野の正中部分の反応により示すもので、「思考」は見た商品の価値を判断したかどうかを前頭前野の右側の反応により示すものとのことだ。

   分析結果から、商品パッケージの効果検証や、購買意欲を喚起する売り場作りなどの提案を行うほか、ウェブサイトや広告物への接触時の反応などにも応用していく。消費財メーカーのマーケティング領域での活用を中心に拡販し、2020年に関連受注含め約15億円の売り上げを目指すという。参考価格は「350万円~」としている。

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