香川県で検討される「ネット・ゲーム依存症対策条例」(仮称)をめぐる議論が続いている。2020年3月18日にも県議会で可決・成立する見込みだが、パブリックコメントの扱いなどをめぐって、荻野稔・東京都大田区議ら超党派の地方議員が抗議声明を16日に発表するなど、反対論もいまだに根強い。
こうした中、ネット上でちょっとした話題を呼んでいる楽曲がある。その歌詞が、この条例を「予言」していた(!?)というのだ――。
「条例」と「うどん」。これは偶然か
その楽曲とは、ダウンタウン・松本人志さんが作詞を手掛けた「ああエキセントリック少年ボウイ」である。
「エキセントリック少年ボウイ」と聞いて懐かしいのは、30代以上の読者だろう。「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)から誕生した、アニメ・特撮番組のパロディー企画だ。主人公「少年ボウイ」こと浜田雅功さんをはじめ、出演者らがヒーローもの風のコスチュームに身を包み、「いかにも」な主題歌風に歌う楽曲が人気に。CDリリースすると、50万枚を売り上げるヒット作となった。
今話題の「ああエキセントリック少年ボウイ」は、番組オープニング風のCD表題曲「『エキセントリック少年ボウイ』のテーマ」に対し、エンディングらしい、しんみりとした楽曲だ。少年ボウイこと浜田さんが切なく歌い上げるが、中身は仲間たちへの愚痴に満ちている。
注目すべきは、その後半の歌詞である。これまでの仲間への文句から一転、突如「条例」が気になり「眠れない」と言い出したかと思えば、「うどんぐらい」しか食べる気がしない、と歌うのである。
ご存じのとおり、今回「条例」が問題になっているのは香川県。香川県と言えば、特産品の「うどん」。条例が気になり、うどんしか食べられない香川県民――?