米スポーツ専門チャンネル「ESPN」は2020年3月14日(現地時間)、米ネバダ州アスレチック・コミッションが新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月25日までのすべての格闘技イベントの開催を禁止することを決めたと報じた。同コミッションは3月25日に会議を行い、25日以降の格闘技イベントを禁止にするかどうか話し合うという。
ネバダ州アスレチックス・コミッションのエグゼクティブ・ディレクターのボブ・ベネット氏は「私は多くの医師や医療専門家と絶えず連絡を取っています。この時点ですべてのプロスポーツおよびアマチュアのスポーツイベントが、不定期期間、中断されている。私は引き続き様々な医療専門家と話して情報を収集し、3月25日に議長と委員に情報を提供する準備をします」と語った。
井上VSカシメロ戦を無観客開催のプランも...
4月25日(日本時間26日)にはWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(26)が、米ラスベガスでWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体王座統一戦を予定。井上の共同プロモーターのボブ・アラム氏は、現状を考慮してタイトル戦を無観客で行う計画を明かしたが、予断を許さない状況となってきた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米国のプロスポーツでは、プロ野球のメジャーリーグ(MLB)、プロバスケットボール(NBA)、プロアイスホッケー(NHL)などが公式戦の中断、延期を決定している。
プロボクシングでも相次いで世界タイトル戦などが延期となっており、米カリフォルニア州のアスレチック・コミッションは、3月中に州内で予定されているすべての格闘技イベントの中止を決めた。また、世界の主要団体であるWBAのヒルベルト・メンドーサ・ジュニア会長が世界中のプロモーターに向けて緊急声明を出し、各国の衛生機関による勧告に従うよう呼び掛けている。