バス定期券は買うのが面倒だった
このモバイルPASMO、バスの利用者にはメリットが大きい。たとえば「バス特」(バス利用特典サービス)のポイントやチケットが、スマホ上で確認可能になる。PASMOやSuicaでバスに乗ると、たまに「チケットが付きました」「使いました」といった自動音声が流れることはないだろうか。これは運賃1円ごとに「1バスポイント」が付与され、1000バスポイントごとに100~330円分の「バスチケット」がもらえるサービス。付与されたチケットは、次回の乗車時に10円単位で自動的に使われるが、これまで何ポイントたまって、チケットが何円分あるかは、なかなか確認できなかった。
また、バス定期券がスマホ上で買えるようになるのは、大きな改善点だろう。これまでは、営業所や案内所まで出向いて、申込書を提出する必要があった。多くの窓口が、遅くても20時には閉店してしまうため、生活スタイルによっては、なかなか購入が難しい。また、決済も現金だけに限られている場合が多々ある。
一部のバス会社では、モバイルSuicaにも定期券は載せられる。ただ、カードタイプと同様に、窓口までもっていき、情報を書き込んでもらう必要があった。普段はSuicaを愛用している人でも、バスを頻繁に利用するのであれば、モバイルPASMOを併用するのはアリだろう。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)