発売50周年の人気モデルも
欧州はオペルが得意とする小型車の主戦場で、日本メーカーと欧州メーカーの競争が激しい。その中で、今回、オペルが日本市場に投入するコルサは同社の看板車種だ。コルサは1990年代半ばから2000年代初頭にかけ、日本ではヴィータの名称で販売し、ヒットした。当時、コルサの名称は日本ではトヨタが使用していたため、国内では改名せざるをえない事情があった。
オペルは日本メーカーとも関係が深い。2000年代前半には、当時同じくGMと資本関係にあったSUBARU(スバル)が、オペルのミニバン「ザフィーラ」を「スバル・トラヴィック」として販売したこともあった。
オペルは欧州の自動車メーカーの中で、スポーティーな小型車が得意だ。1970年に発売したアスコナとマンタは同社を代表する人気モデルとなり、モータースポーツでも活躍した。
2020年はアスコナとマンタの発売から50周年で、オーナーズクラブなどが参加する記念式典がドイツで開かれるという。そんな伝統をもつドイツの自動車メーカーが日本に再上陸し、日本のユーザーにどう評価されるのか、今後の行方が注目される。