3月14日のホワイトデーにあわせて、「花束」を贈ろうとの動きが、農林水産省の呼びかけをきっかけに広がっている。
農水省は、新型コロナウイルスの感染拡大により、花の消費が落ち込んでいることから、「花いっぱいプロジェクト」と銘打って消費拡大を図っている。
職員のYouTube動画も話題に
江藤拓農水相は2020年3月6日の会見で、プロジェクトの概要を発表した。例年3月は卒業式、春のお彼岸、歓送迎会など、花を飾るイベントが多いが、新型コロナの影響を受け、需要が急激に減少しているという。
そこでプロジェクトの一環として、ホワイトデーのお返しに、「たとえ義理チョコであっても」花を選ぶことを呼びかけた。13日の会見でも同様に、翌日に控えたホワイトデーに向け、「花の消費拡大に御協力いただきたい」と発言している。
農水省のYouTubeチャンネル「BUZZ MAFF(ばずまふ)」では、12日に「農水省から皆様へのお知らせ」なる動画が投稿された。農水省九州農政局の職員がプロジェクト概要を淡々と紹介する内容だが、説明につれて画面全体が「花いっぱい」になり、職員を覆うほどの生花に包まれる。ツイッターでは「シュールだ」などと、お堅いイメージとのギャップを楽しむ指摘が相次ぎ、チャンネル登録者数は約3800人ながら、投稿から約2日で5万6000回以上再生されている。
ツイッターでは、
「ホワイトデーに花って最高では?」
「お花いいよね。素敵よね。いいきもちがワンランクアップするよね」
「お返しに花は結構いいと思う。女性に花を送れる男性はいくつになっても素敵だと思う」
といった好意的な反応が出ている。また、新型コロナによる打撃を受けているのは、生花業界だけではないことを受けて、
「男性からとかに限らず、牛乳消費支援みたいにみんなが軽率に花を贈るようになったら素敵やな〜」
との声もあった。