指名されたフリー記者は「事前通告」しておらず
会見開始から40分が過ぎ、8問質問を受けたところで司会者は質問を打ち切ろうとした。2月29日の会見と同様の事態が繰り返される可能性もあったが、直後に記者席から
「答えられないんですか?」
「こんなので記者会見って言えるんですか?」
といった怒号に近い抗議の声が上がり、会見は続行。追加で4問質問を受けた。追加で指名された4人のうち2人は「ニコニコ動画」の七尾功氏や、「IWJ」の岩上安身氏といった、ネットメディアの記者だ。
その後も挙手する記者はいたが、
「すいません、ちょっと予定を超えまして...。新型コロナ、大変重要なので、後席の方にもご質問いただきましたので、また毎日の(官房長官)会見でよろしくお願いします」
などとして会見は約50分で終了した。
首相会見でフリーランスの記者が指名されるのは極めて異例で、安積氏が指名されるのは初めて。安積氏は事前の質問通告はしておらず、指名は予想外だったという。安積氏は首相会見後に
「具体的な数字が出てこなかったのは残念だが、抽象的なりに『メッセージ性の強い対策』といった色々な表現をして質問に答えようという総理の思いは感じた」
などと話し、指名されたことに一定の評価をしていた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)