大相撲「無観客場所」序盤戦は... 好角家・やくみつる氏が見た「プラス面とマイナス面」

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白鵬は誕生日白星、高安は左足肉離れ...

   4日目は、3月11日。東日本大震災から丸9年だった。同日、35歳を迎えた白鵬は、隠岐の海(東前頭2)を上手投げで下して4連勝とした。取組後には勝利インタビューに応じたが、笑顔もなく、淡々と「勝つことが、勇気になってくれたらという思い」とのコメントをメディアに語っている。

   また結びの一番で横綱・鶴竜と対戦した元大関・高安(西前頭筆頭)は、鶴竜に突き落としで負けた際に左脚を負傷。しばらくは土俵から立ち上がることもできず、力士用の大きな車いすで運ばれて行き、結果は「左足肉離れ」という診断だった。

   中でも、やく氏が気になるのが鶴竜だという。年齢は白鵬より1つ下の34歳だが、やく氏は取組を見て、

「(現役の)限界は過ぎているでしょうね。苦しいと思います」

   鶴竜は、昨年9月に亡くなった井筒親方(元関脇・逆鉾)の元に弟子入りしたが、まだ日本国籍を取得していないため、引退しても井筒の名跡を継ぐことができない(現在は陸奥部屋所属)。

   やく氏は、鶴竜について、

「待ったなしの状況が続くでしょう。早めに(日本国籍取得の)ハンコでも押せれば、井筒の名跡を継ぐこともできるのでしょうけれど...」

   揺れ動く相撲界の未来について、切々と語った。

(J-CASTニュース編集部 山田大介)

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