人気音楽ゲーム「DEEMO」を元に制作中のアニメ映画で、主題歌を歌う女性歌手を選ぶオーディションを行っているが、そのやり方を巡って参加者らから不満が相次いでいる。
後から特別推薦枠を作ったりするのはフェアではない、といった訴えだ。これに対し、主催者のポニーキャニオンは、「当初のルールにはなく、配慮が足りなかった」などとオーディションサイトで謝罪した。
後から、「審査員特別推薦」で6人が選ばれるなどして
「自ら動画とアカウントを削除しました。運営のやり方に納得いかず、自ら先に削除しました」。オーディションに参加したある参加者は2020年3月10日、J-CASTニュースの取材にこう不信感を露わにした。
オーディションは、協力企業のミクシィが運営するカラオケアプリ「KARASTA」を利用し、劇中歌「inside a dream」を歌った動画をアプリで投稿してもらう形式だ。歌は、数多くのアニメやゲームの曲を手がけた音楽プロデューサーの梶浦由記さん(54)が作詞・作曲した。
1月1日から2月29日までの募集期間に、計1000件以上の応募があり、その間の4つの期間ごとに1次予選を行った。アプリでは、ファンがギフトの「投げ銭」を支払って参加者らに応援ポイントを提供し、各期間で応援数の上位30人が梶浦由記さんら複数の審査員や運営側の審査を受けた。
そして、アニメ映画「DEEMO THE MOVIE」の公式サイトで3月6日、1次予選結果が発表され、計67人が2次予選に進んだ。この際に、各期間で30位圏外でも2次予選に進んでほしい人がいたとして、「審査員特別推薦」で6人が選ばれたことも同時に明らかにされた。
前出の参加者は、ある期間で1位に入ったが、それでも2次に進めなかった。投げ銭による多額の応援数を集めていただけに、特別推薦について、「30位以内に入らせるために必死で課金した応援者の気持ちを踏みにじってるように感じた」と不透明な選出基準に納得がいかない様子だ。