新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3年ぶりにツイッターを再開したソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が、宣言していた「行動」の内容をツイートした。
その行動には、早くも賛否両論が出ているが、孫氏は、ある対策も同時に明らかにした。
「本日厚労省を訪問しました」
「新型コロナウイルスの状況を心配しています」。孫氏は2020年3月10日、こうツイートして「貢献」や「行動」を宣言したが、翌11日には、その内容の一端を明らかにした。「行動を開始します」ツイートに続き、
「新型コロナウイルスに不安のある方々に、簡易PCR検査の機会を無償で提供したい。まずは100万人分。申込方法等、これから準備」
日本は、韓国などと違って、検査数が少ないとの批判を考慮したらしい。このツイートでは、「#コロナ検査有志」のハッシュタグを使って、投稿を募っている。
注目を集める孫氏だけに、このツイートは、1時間後には5000件以上もリツイートされるほどの反響を呼んだ。
一方で、賛否が分かれる提案だけに、異論も多く、「重症患者ですらない感染者が不必要に医療機関になだれ込みます」「そんなにやったら医療崩壊する」「混乱生むだけなのでやめた方がいい」などの声が上がった。もっとも、「社会のために行動を起こすことは、立派」「アンチのコメントに負けず、頑張って欲しい」との応援も声もある。
孫氏も異論を予想していたとみられ、その20分後には、「本日厚労省を訪問しました。医療崩壊を起こさないよう連携しながらやっていきたい」と説明した。さらに、「医療崩壊しないよう、政府の軽症者自宅療養方針に賛成」とツイートし、独ゲイツ財団の家庭検査キット提供のニュースを引用して、「コロナウイルス検査のために病院を渡り歩き、感染を増やしてしまわないために自宅で検体採取できる仕組み」だと紹介している。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)