「視認性の確認を実施しております」
JR東の広報は11日、J-CASTニュースの取材に「(高輪ゲートウェイ駅舎を設計した)隈研吾氏から『和のコンセプト』ということで今回のデザインを頂き、最終的に当社で明朝体を用いることを決定致しました」と明朝体を採用するまでの流れを説明する。
ゴシック体を用いた駅が多いものの、完全にゴシック体で統一しているわけではないという。
「基本的に当社の『サインマニュアル』に則って表記していますが、駅名標のデザインについては、駅舎に即した形状や書体を用いてよいと定めています。必ずしも『書体はゴシック体でなければいけない』という決まりはありません。今回、高輪ゲートウェイ駅は明朝体にしておりますが、他の駅の看板では、たとえば筆文字のようになっているところもあります。全てがゴシック体というわけではない点はご理解いただきたく思います」
「見づらい」といった指摘については、「当社の『サインマニュアル』に則って視認性の確認を実施しております。駅名標から一定程度離れても見えるかどうか、といったことの確認です」とし、次のように話す。
「一般論ではありますが、たとえば駅に行く時は地図やアプリなどで予め場所を把握した上で向かうことが多いと思います。目的をもって駅を訪れると思いますので、着いてから『ここは何という駅だろう?』と確かめる状況はなかなか想定しづらいところがあります。もちろん、そうした事態を補完する役割として駅名標が必要になると思いますが、いずれにしても視認性は確認しており、駅の所在地も示しております」