お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおさんが、東日本大震災から9年を迎えたことへの想いを明かした。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。サンドウィッチマンの2人は、ともに被害の大きかった宮城県で育った。震災当日は気仙沼港市場でロケをして被災し、津波から逃れ安波山に避難するなど、過酷な体験をしていた。
「故郷を建て直すには地元民の力強い意志や行動力がないと」
震災後、復興支援に力を入れている伊達さんだが、2020年3月10日深夜にブログを更新し、
「3月11日がまたやってきた」
「あの日から丸9年か」
と震災を回想。現在も東北沿岸の復興は進んでいるといい、
「震災直後にボランティアで被災地に入って下さった方が、そのまま移住して新しい街作りに携わってくれたり、被災地に住む地元の方の人柄に惚れ、移住したり...そんな話をよく聞きます」
「沢山の人や建物、沢山の思い出を失った出来事でしたが、震災をきっかけに、様々な人生が新しく生まれてもいるんですね」
と失われたものだけなく、復興をきっかけに新たに生まれたものもたくさんあると明かした。
また、伊達さんによると、震災から9年が経過し、
「ある地域では、今や被災地とは思えない程に整備がされ、震災前の町並みを忘れるくらい復活を遂げている所もあります」
と完全に復興を遂げた地域がある一方で、
「年月が経つにつれ、地域の格差が出てきており、復興のスピードやその町に対する期待感というのか、住んでる方々の『この町を元気にして全国からお客さんを呼ぶぞ!』という気持ちの格差が出てきている様な感じもします」
「震災後、仕方なく町を離れてしまった方が多い地域等は特に」
と地域差もあるという。伊達さんは、
「故郷を建て直すには、やっぱり地元民の力強い意志や行動力がないと難しい」
と人の力の大きさについて実感しつつ、
「9年にもなると、震災直後には防災グッズを購入したり、お水や食料を備蓄したり...そんな事も今ではすっかり忘れてしまってる方もいると思います」
「毎年、この日は改めて襟を正す1日になれば良いですね」
と防災を改めて考え直す1日になるよう、呼びかけていた。