産経も前日に「武漢コロナ呼称広がる」
一方で、前日9日にあった参院予算委員会の麻生氏答弁は、参院インターネット審議中継動画で確認できた範囲では、
「今般の新型ウイルス感染症につきましては...(略)」
「コロナウイルスの話は...(略)」
との表現を使っていた。
麻生氏答弁との関係は不明だが、米国でもポンペオ国務長官が5日(現地時間)の記者会見で「武漢ウイルス」と発言し、6日の米ニュース専門放送局CNBCとのインタビューでも「武漢ウイルス」「武漢コロナウイルス」との表現を使った。CNBCインタビュー内容を報じた7日のテレビ朝日(ウェブ版)記事では、「ウイルスの発生源について『必ずしも中国とは限らない』との主張を強める中国政府を牽制しました」と分析している。
また産経新聞の9日付朝刊(東京最終版、総合5面)では、「『武漢コロナ』呼称広がる 米メディア 中国起源を明確化」との見出し記事が掲載されている。
一方、中国外務省の趙立堅報道官は4日の会見で、米国の一部メディアが新型コロナを「中国ウイルス」と呼んでいるとして反発を示した。TBS系(JNN)記事(ウェブ版、4日夜)によると、「極めて無責任で、私たちはこれに断固反対する」と述べ、ウイルス発生源についても「研究中で結論が出ていない」と主張した。
10日には、中国の習近平国家主席が、新型コロナ問題発生後初めて武漢を訪問したと中国国営の新華社通信が報じた。感染封じ込めが奏功していることを示す狙いがあるとみられている。