戸郷は大炎上、相次ぐ故障者、新外国人も... 巨人先発陣の「不安材料」

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山口俊の穴埋められる?サンチェスは安定感欠き...

   今シーズンは、MLBブルージェイズに移籍した山口俊投手(32)の穴をいかに埋めるかが、課題のひとつだった。その補強として韓国リーグ17勝のサンチェスを獲得したが、サンチェスは日本球界への対応に苦しんでいる。この日先発のマウンドに上がった戸郷は、経験が不足しており、シーズンを通して成績を残せるかどうかは未知数だ。中継ぎから先発に転向する田口も計算できるまでに至っていない。

   高橋の左肘の回復具合にもよるが、リハビリで出遅れるようならば、先発の6番手に浮上するのが鍬原拓也投手(23)だ。3月8日に行われた阪神とのオープン戦で2番手としてマウンドに上がり4回3安打1失点と好投した。鍬原の他には、若手の髙田萌生投手(21)、ファームで調整中の今村信貴投手(25)、宮国椋丞投手(27)らが先発6番目の椅子を狙っている。

   故障者を除く先発ローテーション候補の5人のうち4人が右投手で、左は田口のみ。ここに鍬原が加われば、5人が右投手となる。左右のバランスを考えれば、もう一枚左がほしいところだろう。昨シーズンは左のメルセデス(8勝)、高橋(5勝)で13勝をマークし、チームのリーグ優勝に大きく貢献。序盤戦で左腕2人が出遅れれば、チームにとっては大きな痛手となる。

   日本野球機構(NPB)は2020年3月9日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月20日に予定していた公式戦開幕の延期を決定。セ・パともに4月開幕を目指す。開幕が延期となったことで、故障者が開幕に間に合う可能性が出てきたものの、安定感を欠くサンチェスに、「若さ」を露呈した戸郷と先発陣の不安は尽きない。リーグ連覇を狙う巨人が、開幕までに先発陣をどう立て直すか。指揮官の采配に注目が集まる。

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