兵庫県内では13人目の感染者が...
高野連が開催可否の結論を先送りする間、状況は刻々と変化している。3月5日までに、3月中に予定されていた24のすべての高校全国大会が中止となった。これは全国高等学校体育連盟に加盟している競技で、野球は高野連に加盟しているため同連盟の方針に従う必要はないものの、同じ高校スポーツの選手たちが新型コロナウイルスの感染拡大の影響で全国の道を閉ざされている。
関西地区で無観客開催に踏み切った大相撲の大阪場所では、2日目の9日に序二段の力士が発熱して休場した。スポーツ各紙の報道によれば、インフルエンザの検査は陰性だったという。日本相撲協会は37度5分以上の発熱が2日間続いた場合、原則休場させることを決めており、協会員の中で新型コロナウイルスの感染者が1人でも確認された場合、大阪場所は中止になる。
選抜大会の開催が予定される甲子園球場の周辺地域では、住民による不安の声も聞こえている。神戸新聞WEB版(3月9日配信)によると、神戸市は同日、兵庫区役所に勤務する派遣社員の40代女性が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。これで兵庫県内での感染者は13人目となった。全国的に新型コロナウイルスの感染拡大が収まる気配が見られないなか、高野連は11日に開催可否の決断を下す。