銀行に預金が集まらない日がやって来る?
すでに、一部の銀行では預金者に口座維持手数料を徴求しはじめた。りそなホールディングス傘下のりそな銀行と埼玉りそな銀行をはじめ、関西みらい銀行(導入当時は近畿大阪銀行)や十六銀行(岐阜県)、2018年の開業時から導入しているローソン銀行、19年には西京銀行(山口県)と続き、この4月からは栃木銀行が導入する予定だ。
また信用金庫でも、播州信金(兵庫県)や岡崎信金(愛知県)、岐阜信金のほか、4月からは埼玉縣信金や巣鴨信金(東京都)、瀬戸信金(愛知県)などが導入を予定している。
ある地銀関係者は一般論としたうえで、「預金コストが高まっていることは事実です。付加価値の高いサービスを提供することで、お客様のご理解を得たうえで必要な手数料をいただいていくことが基本的な考え方です」と話す。
とはいえ、自身の生き残りが怪しくなると、預金者利便などおかまいなしで支店を閉鎖したバブル経済崩壊後の金融危機の時代を預金者は忘れていない。すでに、メガバンクではATMコーナーですら、共同化したり閉鎖したりとその数を減らしている。
銀行に預金が集まらない日がやって来るのは、そう遠くないかもしれない。