諸田洋之県議、「マスク大量出品」までの経歴 ユーチューバー張り活動も

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インクの「おまけ」にマスクも

   一方で、経営者としての活動も続けていた。代表取締役を務める企業では、楽天を通じプリンター向けの互換インクカートリッジを販売している。諸田氏は「店長」を名乗り、顔出しでページに登場、自ら中国の工場に視察に赴く姿が掲載される。

   このショップの商品ページには、5セット以上対象商品を購入すると、「おまけ」としてマスクが付く、という表記が――。そして、諸田氏のものとして拡散する「ヤフオク!」のアカウントからは、その「おまけ」と同一らしきパッケージのマスクが出品されている。

   諸田氏はNHKの取材に対し、「経営する貿易会社で数年前に仕入れた在庫品で、転売にはあたらず問題は無い」と説明したという。実際、商品ページにも「新品未使用商品ではありますが、在庫処分品ですので、箱のつぶれ、汚れ、変形があります」との説明がある。

   ただ、その出品件数の多さは、やはり目を引く。件(くだん)のアカウントが出品を開始したのは2月4日だが、以降3月までに、およそ90件の取り引きが確認できる。多くは2000枚1セットで、最低2万円台、いたずらと思われる「600万円」を除くと、17万円で成立した取り引きも。特にマスク不足が深刻になった3月以降の出品13件は、1件を除きすべて10万円以上に達している。

   この間、マスクなどのフリマ・オークションサイト出品への批判は高まり続け、4日にはヤフオク!も14日以降の出品を禁止すると発表した。だが、このアカウントの動きに変化はなく、最後の出品は6日。報道の1日前のことだった。

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