福岡市を拠点に活動するHKT48が、約1年ぶりに新曲を発売することが2020年3月7日に発表された。センターポジションに立つのは、4期生の「なっぴ」こと運上弘菜(うんじょう・ひろな)さん(21)。4期生がシングル表題曲のセンターに立つのは初めてだ。
指原莉乃さん(27)が卒業してからHKT48が新曲を出すのは初めてで、20年春に専用劇場の開設も控える。3月にはグループの運営会社も現行のAKSから独立して「株式会社HKT(仮)」となる予定で、さまざまな面で今後のグループ活動の試金石にあたる楽曲だ。
渡辺麻友を想起させる正統派アイドル路線
運上さんはHKT48で唯一の北海道出身メンバーだ。指原さんに憧れてオーディションを受け、16年にデビュー。ファンの間で最初に名前が広く知られるようになったのが、17年のAKB48グループの「じゃんけん大会」だ。HKT48の荒巻美咲さん(19)とグループ(ユニット)「fairy w!nk(フェアリーウィンク)」を結成して出場し、見事優勝。CDデビューを果たしたこともある。2人は普段から喜怒哀楽をあまり表に出さないことで知られており、グループ名も、無表情なことで知られた女性ユニット「Wink(ウィンク)」にちなんだ。運上さんは優勝会見でも
「笑わないアイドルを作りたいと劇場公演のMCでも話したことがあるので、(CDデビューが)実現できてうれしい」
などと表情をほとんど変えることなく喜びを語っていた。
必ずしも自己主張が強かったり目立ったりするタイプではないが、AKB48の渡辺麻友さん(25=17年卒業)を想起させる正統派アイドル路線で、日々の劇場公演や握手会でファンの支持は上昇。11枚目のシングル曲「早送りカレンダー」(18年発売)から3作品連続の「選抜」入りを決めた。