「他の番組でも同様のことがあれば、情報を出していきます」
厚労省の投稿で紹介されたWHOの3日の見解では、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの違いについて記載した部分がある。「COVID-19は、これまでのデータから、インフルエンザほどの感染力はありません」「COVID-19はインフルエンザほどの拡散力はありません」(原文は英語)などと明示されている。
一方で「多くの人々が季節性インフルエンザの免疫をつくりますが、COVID-19は新しいウイルスで、誰にも免疫がありません。これは、より多くの人々に感染の感受性があり、一部の人は重症化するであろうことを意味します」(同)とも示されている。
自民党広報担当者は6日、取材に対し、投稿の意図をこう明かす。
「国民生活、国民の命に関わる問題ですから、違うのではないかという情報、誤解を招くような発言があった時は、適切に正しい情報を出していこうという考えからです。トイレットペーパーの買い占めも、デマ情報から起きてしまった事態です。責任政党として正しい情報をお伝えしていこうと考えております」
ただ今回については、「番組での発言が『誤り』とは言っていません」という。
「正しいかどうかがまだ不明な情報を、国民が正しいと思うことは避けたい。私たちは番組や関係者の方々を責めたり、攻撃したり、批判したりしているわけでは全くありません」
番組名をあげたのは、実際にその放送を視聴していた人がどの情報を指しているか判別しやすくなるように、との意図だという。担当者は「ですから、『Nスタ』だけでなく他の番組でも同様のことがあれば、情報を出していきます。正しい判断を皆さんができるようにしていきたいです」と話している。