イベント中止で「死活問題」のアイドル界 「ネットサイン会」が救世主になる?

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   エンタメ業界に大打撃をもたらしている、新型コロナウイルス感染防止のためのイベントの自粛。アイドル界も無縁ではなく、ライブや宣伝イベントが数多く中止・延期となっているが、ネットを通じてファンとのコミュニケーションを続けようという動きが生じている。

  • リアルイベントの自粛が相次ぐアイドルとファン、ネットを通じて交流は続く(画像はイメージ)
    リアルイベントの自粛が相次ぐアイドルとファン、ネットを通じて交流は続く(画像はイメージ)
  • リアルイベントの自粛が相次ぐアイドルとファン、ネットを通じて交流は続く(画像はイメージ)

「接近イベント」が行えず...

   2010年代のアイドル界は、握手会・リリースイベント・チェキなどでファンがアイドルに「会える」機会を増やしてファンを獲得し、CDリリースなどの定期的な機会にイベントを繰り返してファンとのコミュニケーションを図ってきた。このような、通称「接近イベント」を繰り返すサイクルがアイドルのビジネスモデルとして確立されていた。

   しかし、イベントやライブが、ウイルスの感染をもたらす恐れで軒並み中止・自粛を余儀なくされている現状は、特典やグッズ類の売り上げも見込めず、アイドルとファン双方にとってもはや「死活問題」といえるだろう。そこで代わりの動画配信や、ネットを通じたイベントの開催に活路を見出そうとしている。

   少しでもファンとのコミュニケーションを続けるために、ネットを介してイベントを行うアイドルグループやアーティストが現れている。方法のひとつが「ネットサイン会」だ。

   これは、ツイキャスなどの動画配信アプリを通じてアイドルがサインする映像を視聴者に生配信する。ファンの側はあらかじめ書いてほしい名前をアイドル側に伝えておき、サインをしてもらうファン以外のファンも視聴できる。サインをもらう権利は握手券と同様にCDに付属していたり、抽選システムをとっていたりする。

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