ぜんそく治療剤「オルベスコ」、メーカーは冷静な対応呼びかけ 品薄懸念も「(患者への)安定供給続ける」

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「品薄は一時的で、ほどなく解消していく」

   また、喘息などの治療に当たる関東地区の病院院長に6日に話を聞くと、「今のところオルベスコが手に入らないという報告は聞いていない。しかし、薬局関係者は『入手が難しくなってきている』と話していた」と明かした。

   さらに、東日本地区の薬局に勤務する男性薬剤師は、取材に対して次のように現状を説明した。もともと大量に流通するものではないこともあり、確かに一部で品薄状況が出始めているが、一部の悪質な関係者が一時的に普段より多い量を確保したためで、大手の医薬品卸業者も今後はそうした関係者の要望に応じないようにする姿勢を示しているという。メーカーもこれまで通りの供給を続けるとしており、「品薄は一時的で、ほどなく解消していく」とみている。トイレットペーパー騒動と似ている側面があるとも指摘し、冷静な対応が必要だと指摘した。

   トイレットペーパー騒動は、国内供給体制は十分あるのに、局所的・一時的に売り切れた売り場の写真とともに、「新型コロナの影響で中国からの輸入が滞って入手困難になる」といったデマが拡散された。デマを信じるか信じないかは別にして「念のために購入」する人も相次ぎ、一時的に売り切れる店舗が相次いでしまった。流通量を急に増やすのが困難だったためで、大元の生産・供給体制は問題なく、次第に解消に向かっている。今回の場合、「一部の悪質な関係者」が「念のために購入する人」などに該当する構図と考えているようだ。

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