東京オリンピックが開催される節目の年、2020年。どんな年になるのかと思った矢先に飛び込んできたのが中国からの新型コロナウイルスだ。
一斉休校などの措置が進む中、懸念が高まっているのが「満員電車」である。今回は少しでも混雑した電車を避けるために、有料座席車両の活用を考えてみる。
着席制なので普通より空いている
厚生労働省のウェブサイトによると、新型コロナウイルスに感染するプロセスとして飛沫感染と接触感染が挙げられている。主な感染場所の一つとして電車のつり革や手すりが挙げられている。
こうした中、朝夕ラッシュ時間帯を走る一般の通勤電車への警戒感が高まっている。混雑した車内は人口密度が高く、転倒を防止するにはつり革や手すりを利用せざるを得ない。急いでいる時は駅のトイレで手洗いをするのも難しいだろう。
テレワークや時差出勤など対策も進んでいるが、一つ紹介したいのが、関東圏や関西圏の鉄道会社が導入を進めている有料座席車両の利用だ。
有料座席車両のメリットとして指定制、着席制が挙げられる。多くの有料座席車両は指定制ないし着席制により着席が保証されているため、立席客が客室に入ることはない。そのため、一般の通勤電車の車内と比べると空いている。
ゆったりとした雰囲気の車内で睡眠がとれ、混雑した電車よりリラックスできる。車内では朝食を済ませることができるため、時間の節約にもなる。
ただし有料座席車両はすべての列車には連結されておらず、一部の列車に限られる。あらかじめ、連結される列車を鉄道会社のホームページで確認することが大切だ。
(フリーライター 新田浩之)