「白頭山血統」の露出増やして正当性強調?
与正氏は、「本当に遺憾でがっかりする」一方で、文大統領が直接北朝鮮を非難したわけではないことについては「幸いだと言うべきだろう」とも論評。わずかに対話の余地を残しつつ、皮肉交じりに談話を締めくくった。
「実に、すまない比喩であるが、怖気づいた犬がもっと騒々しく吠えると言われた。ぴったり誰かのように···」
北朝鮮では、白頭山を抗日ゲリラの拠点が設けられた「革命の聖地」と位置付けており、金日成主席の直系血族を「白頭山血統」と呼ぶ。1月26日には、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の叔母にあたる金敬姫(キム・ギョンヒ)氏の動静が6年ぶりに報じられた。金敬姫氏は故・金正日総書記の妹で、13年12月に処刑された張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の妻。張氏の処刑にともなって金敬姫氏も失脚したとみられていたが、復権が確認された。与正氏も当然「白頭山血統」の一員。与正氏名義の声明を出すことで、「白頭山血統」の露出を増やして正当性を強調する狙いもありそうだ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)