「緊急事態宣言」の北海道からも2校が出場
新型コロナウイルスの感染拡大は収束する気配が見られず、政府の要請を受けて2日から全国の多くの小中高校が臨時休校に入った。北海道では2月28日に鈴木直道知事が「緊急事態宣言」を出し、道民に対して外出を控えるよう呼び掛けた。北海道からは、白樺学園と21世紀枠の帯広農高の出場が決まっており、大会が中止されなければ13日に大阪市内で行われる組み合わせ抽選会に参加する。
高校スポーツのみならず、プロスポーツも新型コロナウイルスの感染拡大によって深刻な状況に追いやられている。オープン戦72試合を無観客開催としたプロ野球では、3月20日の公式戦開幕が危ぶまれ、サッカーのJリーグでは試合を延期する処置をとった。日本プロスポーツ界の危機的状況に、日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立し、競技の垣根を越えてタッグを組んだ。
政府の大規模イベントの自粛要請、休校要請、そして北海道の「緊急事態宣言」。8日からは選抜大会出場校の練習試合が解禁されるが、対戦相手の学校が活動できない状態にあるため練習試合をキャンセルした学校もあるという。アマチュア、プロに限らず多くのスポーツイベントが延期、中止されるなか、選抜大会の主催者はいかなる決断を下すのか。最終決断の時は迫っている。