新型コロナウイルスの報道が日に日に増加する中、台湾の防疫政策がネット上で注目を集めている。
その中でも「マスク購入システム」が近未来的であることを、皆さまはご存じだろうか。
1月末までは争奪戦だった
1月24日を「大みそか」とした春節の少し前から警戒態勢に入り、現在は全世界で不足するマスクを実名制で販売するなど先手先手の対策を打った台湾。2020年3月3日現在の感染者数は41人、死亡者は1人、小中高の一斉休校は終了し、ほぼ通常通りの生活を送っている人がほとんどだ。マスクや日用品の買い占めや高額転売も起こっていない。
しかし、台湾とて初めから混乱がなかったわけではない。新型コロナウイルスが中国の武漢で発生したと報道されると同時に、ウイルスの流行を恐れた民衆はマスクを求め始める。
マスクを販売している病院や薬局には連日長蛇の列が出来、ネットには「マスクが買えません...」といった声が溢れていた。ちょうど、現在の日本と同じ状況だった。