家庭での消費増などでピンチ脱したものの...
「今度は、家庭で牛乳を飲むようになり、スーパーで牛乳の売れ行きが伸びたと聞いています。買い占めの影響もあるかもしれません。また、ネット上で酪農家を救うために消費の呼びかけがあったこともあって、牛乳などを買っていただいていると思います。ありがたいことに、今は、想定した混乱にはなっていないですね」
もっとも、この売れ行きが一過性だとすると、今後は厳しくなる可能性もあるとした。
生乳を買う乳業メーカーでつくる日本乳業協会は、企画広報部の担当者がこう取材に話した。
「学校給食が減った分は、売り上げが減ることになります。急に需要が減って困ったことではありますが、家庭で牛乳を飲んだり乳製品を食べたりする機会にもなっているようです。スーパー用などに製造が振り向けられているようで、原料は一緒ですので、飲料分をバターやチーズなどの加工分に回すこともできます。ただ、工場の稼働能力などに依存しており、給食で減った分とイコールには必ずしもならないですね」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)