ユーザー年齢層、日米の違い
ホンダの調べによると、アコードのユーザーの年齢層は、日本では50歳台が4割近くで最も多く、30歳台が5%程度、40歳台が1割程度と低いのに比べ、北米は日本ほどの偏りが見られない。このため、開発責任者の宮原氏は「新型アコードはエモーショナルな魅力が最大の課題で、若い人にも選んでもらえるにはどうしたらよいか考えた」という。
具体的には「世界基準の走りと動感のある美しいスタイル、圧倒的な広さ」などを実現したという。ホンダは走りとスタイルの良さを両立するため、低重心・低慣性の新プラットフォームを開発。「一般にハイブリッドカーは燃費優先で、走りはよくないイメージだが、新型アコードはスポーティーなハンドリングと快適な乗り心地を実現した」(宮原氏)という。
日本市場でライバルとなるのは、トヨタカムリ、日産スカイライン、スバルレガシィB4、マツダ6だろう。スカイラインやレガシィも同一銘柄を乗り換えのユーザーが多く、若返りが課題になっている。従来のオーナーはもちろん、若年層の取り込みも狙ったという新型アコードが日本市場でどう評価されるか、気になるところだ。