この1~2週間瀬戸際「判断に時間かけている手間なかった」
2月24日に政府の専門家会議が新型コロナウイルスに関して出した声明では、「これから1~2週間が、急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」となっているが、政府の「要請」による休校期間は「3月2日から春休みまで」と1か月ほどで、専門家会議が示した期間の2倍以上だ。「要請」が唐突な上に、根拠が不明だとの指摘は与野党から根強い。
こういった指摘について、安倍氏は次のように話した。説明不足は認めたものの、「要請」の根拠については、従来の説明を繰り返した。
「それでもなお、この1~2週間が、これから急速な拡大に進むのか、あるいは収束できるのか瀬戸際という状況の中で、何よりも子どもたちの健康・安全が第一。学校において子どもたちへの集団感染という事態は何としても防がなくてはならない。そうした思いで決断したところだ。専門家の皆様も、あと1~2週間という判断をされた。言わば、判断に時間をかけている手間はなかった。『十分な説明がなかった、与党を含めて』(という指摘がある)。確かにそのとおりだが、しかしそれは責任ある立場として判断をしなければならなかったということで、どうぞご理解をいただきたいと思う。その上で、これにともなうさまざまな課題については、私の責任において万全の対策を行っていく」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)