「大規模じゃない」東京マラソン、メディアは大展開 海外117の国・地域で放送へ

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フジテレビはレース直前に特集番組→レース生中継

   今大会を主催する東京マラソン財団は2月17日、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、出場を予定していた3万8000人の一般ランナーの出場を取りやめた。以降も感染の状況が好転することはなく、安倍晋三首相が26日にスポーツなどの大規模イベントについて今後2週間は中止や延期するよう要請。これに対して大会規模が大幅に縮小した東京マラソンは「大規模イベント」に当たらないとして、予定通りレースが行われる。

   とはいえ、大会実施にあたって不安視されるのがレース当日の観戦だ。現時点でどれほどのファンが沿道に駆け付けるか予測つかないが、沿道の観戦者の数がレース出場者を大きく上回る可能性もある。「東京マラソン2020」の公式サイトでは、当日の沿道応援に関して「体調不良の方は、沿道での応援はお控えください」と呼びかけ、観戦を予定しているファンに対しては、人が密集しているような場所での観戦を控えるようメッセージを送っている。

   レース出場者が大幅に減少し、大会の規模は縮小したものの、レースのテレビ中継は大きく展開される。東京マラソン財団は28日、「東京マラソン2020」公式サイトで海外117の国と地域でテレビ放送することを発表。NBC Universal、ESPN Internationalなどの主要放送局によって、米国、アジア、アフリカなどで放送される予定だ。国内ではフジテレビが午前7時35分から直前スペシャル番組を組み、午前9時からレースを生中継する。大会の規模に反してテレビ中継は大掛かりなものとなりそうだ。

   レース本番を2日後に控え、車いすの国内外招待選手計10選手が出場を辞退した。プロ野球では2月29日から3月15日までのオープン戦全72試合が無観客試合に。サッカーのJリーグ、ラグビーのトップリーグでは試合を延期する措置を取った。五輪の代表選考レースということで国内の注目度は高く、開催の是非を巡っては様々な声が上がる中、約200人の「小規模レース」として3月1日、東京マラソンの号砲が鳴らされる。

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