JALが予定前倒してANAより早く就航した理由
路線就航は、JAL、ANAの両社がそれぞれ19年7月29日に発表。両社とも、日本の航空会社としては初めての就航だとうたっていた。就航時期については、この時点ではJALが「2020年度夏季ダイヤより」ANAが「2019年ウインターダイヤ中」と説明していた。19年冬季ダイヤは20年3月28日までで、翌3月29日から20年ダイヤだ。そのため、この時点ではANAの方がJALよりも先に就航するとみられていた。
先に就航日を発表したのはANA。19年10月23日、20年3月16日に就航することを発表。それから1週間が経った19年10月30日、20年2月28日に就航を前倒すことを発表した。
藤田氏は、就航を前倒した経緯について、
「路線を開設するにあたっては、できるだけ早めにトライアルをしていく。3便で始めるが(編注:3月28日まで週3往復で、3月29日から1日1往復になる)、そうすると実際に売りながら課題も分かってくる」
と説明。ANAとの関係については、
「何が何でもスタートを最初にする必要はなくて、余裕があれば、時間があれば、そこから始めるということを考えた」
「いずれにしても、競合他社さんも入ってくるわけで、そういう意味では、さっきのいろんなマーケット(編注:日本人だけでなくロシア人乗客も増やす、など)を探りながら、努力をしていきたい」
などと述べるにとどめた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)