「興行中止保険」適用、損保によって判断分かれる
また、チューバ奏者で京都女子大学非常勤講師の坂本光太さんは、演奏会を中止にしてもフリー奏者らにギャラを支払わない主催者が多いとツイッターで不満を訴えた。
これらのツイートは、大きな反響を集めており、イベント中止で苦しいのは、主催者ばかりではないことが浮き彫りになっている。
今回の要請で、政府などが損失補償に動くという報道は、2月27日夕現在ではまだ見られないようだ。民間の損失補償としては、「興行中止保険」が知られているが、新型コロナによるイベント中止には適用されるのだろうか。
ある大手損保は、J-CASTニュースの取材に対し、「感染症の発生に伴う損害をカバーしている保険なら、約款を拡大解釈して今回のイベント中止の補償をすることもありえます」と答えた。
一方、別の大手損保は、「感染症を対象に含んだ保険もありますが、新型コロナについては、元々の補償に明記されていませんので、支払いの対象にはならないです」とした。そもそも感染症対象の保険がないと明かす大手損保もあり、「天候不順や交通機関の乱れなどが支払いの対象で、感染症による中止は対象外です」と話した。
今回のことに対しては、保険会社によって対応が異なっていた。