市「詳細な聞き取りができていなかった」
ところが、相模原市は、2月24日中にこの説明を訂正した。24日付の市のサイトでの発表では、市からJR東日本に発表を正式に要請した事実はなく、患者の家族や職場での周辺調査を行うことなどで、市とJRとの間で連絡調整を行った結果、この日の発表になったとした。
JRとの連絡調整の内容について、市保健所の疾病対策課は25日、J-CASTニュースの取材にこう説明した。
「確かに、22日のうちにJR社員の方と確認していましたが、詳細な聞き取りはできていませんでした。この方が実際にどのような人と接触したか、どんな業務内容だったか、によっては、発表の仕方が異なります。それで、調整に時間がかかったわけです。過剰に情報を出せば、勘違いを招いてしまいますので、中身をきちんと確認しようとしたということです」
JRから発表に難色を示されたことはなく、また隠すようなことでもないとしている。感染経路については、調査中だという。
とはいえ、ネット上では、感染者が駅員だと明かすまでのタイムラグについて、「なんで、すぐ公表しないんだろう?」などと疑問の声が相次いでいる。