前澤友作の100万円で、僕の人生は変わった 車いすYouTuber寺田ユースケ、お年玉から始まった「悩み」と「気づき」の1年

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キンコン西野番組へ...乙武さんから助言

   寺田さんの行動力はその後も衰えない。9月にはお笑いコンビ「キングコング」西野亮廣さん(39)らがゲストの悩みを聞いて解決に導くAbemaTVの番組「株式会社ニシノコンサル」に出演。「ブレーン」として参加していた作家・乙武洋匡さん(43)とも共演し、助言を得た。

「単純に相談したくて応募したんです。お年玉の使い方でプレッシャーを感じていたところがあって、ちょうど西野さんがコンサルをされている番組を知りました。そこで乙武さんから、『キャンプが良いんじゃない?』とアドバイスをもらいました。『それだ!』と思って、40万円くらいかけて、車いすの子どもたち中心に30人くらいでキャンプに行きました。みんな笑ってくれて、本当にやって良かったと思いました」

   寺田さんはnoteに、このキャンプのこともつづっている。土や草の上では動きづらく、「実はかなりハードルが高い」という車いすでのアウトドア。万が一に備え、医師、看護師、理学療法士、手伝いのスタッフら、多くの協力を得て実現させた。障害があることで「なかなか遊びに行きたい気力が持てない」子どもたちが「外で遊ぶキッカケを得てくれたと思うと嬉しくて嬉しくてたまらなかった」という。

   ここまでの活動にもあるように、寺田さんの根幹には「障害のある子どもたちの背中を押したい」という思いがある。それは自身の過去とも関係している。

「僕のコンプレックスですが、お笑い芸人だった時代があって、テレビに出たかったんです。でも出られなかった。トーク力がなかったので実力不足が大前提にありますが、『障害を笑いにしたり面白がったりしてはいけない』という風潮もあったと思います。大好きなバラエティに僕が出る隙間はなかった。出られる社会じゃなかった。それってすごく残念だし、夢がないなと思うんです。

だから僕は今、YouTubeを通じて、夢を持った障害のある若い子どもたちが活躍できる場所を作りたい。背中を押したいんです。ゆくゆくは動画に出演してもらえたらいいですね。自分が若いころ全然活躍できなかったから、そう思うようになりました。そのためには僕がもっと売れないといけないので、まだ先の話ですが...」
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